【メンデルの法則、遺伝の計算】結局、遺伝の計算ってどうやるの?
こんにちは、ぬんける|ブログ始めたて (@nunkeruinvade3) | Twitterです
今回のテーマは少し複雑な内容
「メンデルの法則と遺伝の計算」です
みなさん、メンデルをご存じですか?
グレゴール・ヨハン・メンデルは牧師であり学者でもある人で、
エンドウマメを利用して遺伝の仕組みを解き明かし遺伝学の祖と呼ばれています
今回はそんなメンデルが発見した「メンデルの法則」に則った
遺伝の計算について解説していきます
1.ゲノムと遺伝子の結合
ゲノムは似たような形の染色体でペアになります
片方は父親、片方は母親由来のものです
双方はほぼ同じ塩基配列ですが、一塩基から数塩基異なることがあります
これは、個体ごとの差異・・・つまり個性につながります
例 髪がカールしているか否か 耳垢が乾燥しているか油分を含んでいるか など
相同染色体
相同染色体の結合には主に2種類あります
減数分裂によって、両親の相同染色体が対合によってブレンドされることで多様性につながるのです
2.メンデルの遺伝子計算
一対立遺伝子の計算
それでは実際に、一対立遺伝子をもとにした遺伝の計算をやっていきましょう
問) 母親がAa父親がAaというヘテロ型染色体を持っている時の
生殖細胞の遺伝パターンとその割合の理論値を求めよ
解説
母親がAa父親がAaというヘテロ型染色体を持っている時
組み合わせは
AA Aa Aa aaの四通り よって、遺伝子型の比率は
AA : Aa : aa = 1 : 2 : 1
表現型での計算
表現型では顕性遺伝子と潜性遺伝子にを考えなければいけません
問) Aが顕性、aが潜性の時に母親がAa父親がAaというヘテロ型染色体を持っている時の
生殖細胞の遺伝パターンとその割合の理論値を求めよ
解説
Aを持っていればAの性質が露呈するので
表現型の計算→ AA+Aa : aa = 3 : 1 となります
実際、顕性遺伝子は必ず露呈するわけではなく、それを不完全優性といいます
また顕性遺伝子がホモ結合した場合、致死遺伝子となることがあります
二対立遺伝子の計算
問) 父親の遺伝子も母親の遺伝子もヘテロ型だった場合
父親がAaBb、母親がAaBbであるとする
このとき、Aはaに対して顕性、Bはbに対して顕性、a、bがそれぞれに対して潜性
であるとき表現型としてその割合を求めよ
解説
このとき、表現型を用いるので例えばAbとaBではABという組み合わせになる
ということに注目しながら解いていきます
表をもとに考えてみましょう
|AB Ab aB ab| 父
AB|AB|AB|AB|AB|
Ab|AB|Ab|AB|Ab|
aB |AB|AB|aB|aB|
ab |AB|Ab|aB|ab|
母
父側のAaBbのパターンは4通り〔AB,Ab,aB,ab〕です
母も同様ですね
よってすべてで16通り
その中で数を書き出してみましょう
AB : aB : Ab : ab = 9 : 3 : 3 : 1
3.まとめ
今回はメンデルの法則に則った遺伝の計算について解説しました
少し難しい内容ですが、理解してしまえばすぐにできるようになると思います
ぜひ復習を欠かさないようにしましょう!
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